【関節の痛みが嘘のように消える】レクチン除去食って何?

      2018/04/12

レクチンとは

レクチンは様々な食べ物(豆類、野菜類、穀物、魚介類、乳製品、など)に含まれる、糖結合性タンパク質と呼ばれる物質です。レクチンは細胞の表面にある糖鎖と結合しやすい性質があります。レクチンには免疫機能や細胞同士のコミュニケーションを促すなど、私たちにとって有益な面もありますが、一方で、多くの植物に含まれるレクチンには毒性があり、消化の問題、関節の痛みや炎症、肌の問題、自己免疫疾患など、数多くの健康問題を引き起こす可能性があります。

そもそも、豆類、野菜、穀物などに含まれるレクチンは、植物が外敵(動物や人間)から身を守るための、自己防衛機能として供えられたもので、動物や人間がその食物を食べて、病気になることを学習すれば、やがて手を付けないようになるというのが目的です。

ある種の豆類(Castor Beans, Kidbey Beansなど)を間違って生で食べてしまうと、少量で死に至るほど毒性のあるものもあります。アメリカの統計では、食中毒の2割は調理が不完全な豆を食べることが原因でおきています。

赤血球にレクチンが大量にくっついてしまえば、赤血球が凝固し、血液が流れなくなってしまい大変危険な状態にもなります。

赤血球 左:正常な状態 右:レクチンによって赤血球が凝固している状態

それ以外にも、レクチンは腸の壁に大きな影響を与えます。レクチンによって腸の壁は炎症を起こし、小さな隙間が細胞と細胞の間にでき、隙間からウイルスやバクテリア、アレルギーの元となる未消化の食べ物などが体に侵入します。体内に属さない物質が侵入した結果、免疫システムに負担がかかり、リュウマチなどの自己免疫疾患などを引き起こす原因となります。

レクチンやストレスなどが要因で腸の壁に炎症が起き、細胞間に隙間が出来る。隙間から異物が侵入し、アレルギーや自己免疫疾患の原因となる。

 

レクチンは全ての人が避ける必要があるのか?

毒性の強い数種の生の豆類は例外として、ほとんどの場合はレクチンを含んだものを少々食べても、まったく健康問題は起きません。しかし、レクチンに対して敏感に反応する人は避けなければ、様々な健康問題を患うことになります。

レクチンに対して敏感になっているかどうかを調べる最も正確な方法は、最低1か月間レクチン抜きの食生活を送ることです。反応している人が除去食を行えば、1週間から2週間で明らかな体調の変化を感じることが出来るはずです。逆に、レクチンに反応していない人は全く何も感じません。

 

特に関節に痛みがある人は、試してみる価値大!!

レクチン除去を行って関節の痛みが激減したケースは多くあります。リュウマチや関節炎で関節ががちがちになっているようなケースでも、かなりの痛み軽減が期待できます。

レクチンが少ない食材を中心に食べよう!

実際、私たちのクリニックにおいて、レクチンを取り除くことによって、何をしてもよくならなかった健康問題が改善されるケースが多数あります。特に関節の痛みに関しては、1週間から10日でマジックのように痛みが軽減するケースも珍しくありません。一人の20代の女性は、リュウマチ関節炎に悩まされ、毎日自分で薬を注射で関節に注入して痛みをしのいでいましたが、レクチンを取り除く(それ以外にもすべてのジャンクフードをとりのぞきました)ことによって、2週間後には注射なしでも、生活ができるようになりました。

朝起きると毎朝体が硬くなって、ほぐれるのに数時間かかるようなケース(年配の方に多い問題ですが)も、レクチンを軽減することで、大幅に関節の硬さが軽減することを、何人もの方が経験されています。

レクチンを多く含む食べ物

豆類

レクチンを最も多く含みます。調理することでかなり減少させることが出来ます。圧力鍋で調理するのが理想的です。

穀物

穀物(米、トウモロコシ、小麦など)にも多くのレクチンが含まれます。グルテンはその1種です。穀物に含まれるレクチンは圧力鍋で調理してもあまり減らすことはできません。また、全粒のもののほうがより多くレクチンを含みますから(特に胚芽の部分)、玄米や全粒の小麦は避けるべきです。少量であれば、精白されたものを選びましょう。

スクワッシュ

かぼちゃ、ズッキーニなど

ナイトシェードの野菜

なす、トマト、ピーマン、じゃがいも、唐辛子、パプリカといったナス科の野菜です。関節炎の痛みが改善するうえで最も関係があると思われるのが、ナイトシェードの野菜です。レクチンを避けていて関節炎がずいぶんよくなっていた人がラタトゥイユ(なすや、トマトがたくさん使われる料理)を食べて、症状が悪化したケースは珍しくありません。

季節外れの野菜や果物

旬の食べ物は見た目、味共に食べごろで、植物たちは私たち動物に食べられることを望んでいます。なぜなら、動物に食べられた果物や野菜の種は消化されないまま、糞とともに周りにまき散らされ、種を拡散することが可能になるからです。一方で、旬でないときに食べられてしまえば、種がまかれても芽を出すことが出来ませんから、植物は食べられることを望んでいません。そのようなときは食べられないように毒性を増すのです。

さらに、旬のものを食べることを心掛けていれば、同じものを一年中食べることはなくなり、ローテーションで複数種類のものを年間を通じて食べることが出来るようになります。同じものを食べ続けると、その食べ物にアレルギー反応を起こすリスクが高くなります。多くの人が持つ食物アレルギーは、ほとんどの場合、年間を通じて食べ続けるものが多い事に気づくと思います。(小麦、大豆、卵、乳製品、など)

レクチンに非常に敏感な人は、基本的に種の多いフルーツは避けるべきですが、そうでなければ旬のものを適度に楽しむことは、比較的問題ありません。

コーンや大豆を餌に育った動物の肉

当然レクチンをたくさん食べて育った動物の肉はレクチンを多く含みます。平飼いの鳥や、牧草牛を食べることがが理想的です。

乳製品

乳製品に含まれるカゼインという乳たんぱくの一種はレクチンに似た作用があり、体に炎症を起こす原因となります。

では、代わりに何を食べればいいの???

  • オリーブオイル
  • ココナッツオイル
  • ラード
  • ギー(バターオイル)
  • ごま油
  • マカデミアオイル
  • MCTオイル
  • アボカドオイル
  • クルミオイル
  • 米ぬかオイル

甘味料

  • ステビア
  • モンクフルーツ
  • ラカンカ
  • キシリトール
  • エリスリトール

種子類

  • マカデミアナッツ
  • クルミ
  • ピーカン
  • ココナッツ
  • 亜麻仁
  • ゴマ
  • ヘンプ
  • ブラジルナッツ
  • 松の実

ベーキングに使える粉

  • ココナッツフラワー
  • アーモンドフラワー
  • ヘーゼルナッツフラワー
  • カサヴァフラワー
  • スウィートポテトフラワー
  • グリーンバナナフラワー
  • タイガーナッツフラワー
  • グレープシードフラワー
  • アロールートフラワー
  • セサミ―フラワー

  • 養殖でない物、また小さめの魚のほうが安全

果物

  • ベリー系はよい(イチゴ、ラズベリー、ブルーベリーなど)

野菜

  • レタス
  • ブロッコリー
  • カリフラワー
  • キャベツ
  • メキャベツ
  • アスパラガス
  • チンゲン菜
  • ケール
  • アルグラ
  • 白菜
  • クレソン
  • コラードグリーン
  • セロリ
  • 人参
  • にら
  • ビーツ
  • チコリ
  • ネギ
  • アーティチョーク
  • 大根
  • かぶ
  • コリアンダー
  • オクラ
  • ニンニク
  • ほうれん草
  • パセリ
  • ミント
  • レンコン
  • ごぼう
  • 海藻類
  • きのこ類

イモ類

  • ジャガイモ以外は基本的に安全
  • サツマイモ
  • 里芋
  • 長いも
  • 山芋
  • こんにゃく/しらたき
  • ヒカマ
  • ユッカ

肉類

基本的にトウモロコシや大豆など(ほとんどの穀物は外国産の遺伝子組み換えがされたものです)レクチンを多く含むえさを食べて育った動物の肉は当然ながらレクチンが多く含まれますから避けるべきです。ニワトリであれば平飼いで育てられ、地面の虫や草を食べて育ったものは問題ありません。牛であれば、草を食べた牧草牛(グラスフェッド)の牛が最も安全です。

調味料

ペッパー系(チリペッパーや、カイエンペッパーなど)以外のハーブやスパイスは基本的に安全です。塩も大丈夫です。

  • オレガノ
  • バジル
  • ローズマリー
  • タイム
  • パセリ
  • ディル
  • しょうが
  • わさび
  • シナモン
  • ウコン
  • など

レクチンを減らす方法

圧力鍋を使うこと

特に豆類に関しては有効ですが、穀物(米、小麦、トウモロコシなど)には効き目がありません。

野菜や果物の皮と種を摂る

レクチンは特に皮と種に集中していますから、皮と種をとればかなり、レクチンを減らすことが出来ます。

穀物を食べるなら精白したものを選ぶ

レクチンのことを知るまでは、白米よりも玄米、白パンよりも全粒粉で作ったパン、うどんよりも蕎麦と考えていましたが、レクチンに敏感な人に関しては、まったくの逆効果です。そもそも、穀物の食べ過ぎは健康面から考えれば食べすぎは絶対に勧められませんが、少量なら、精白されたもの(その方がおいしい!!)を選ぶことをお勧めします。

旬の果物や野菜を食べることの重要性

旬の食べ物は見た目、味共に食べごろで、植物たちは私たち動物に食べられることを望んでいます。なぜなら、動物に食べられた果物や野菜の種は消化されないまま、糞とともに周りにまき散らされ、種を拡散することが可能になるからです。一方で、旬でないときに食べられてしまえば、種がまかれても芽を出すことが出来ませんから、植物は食べられることを望んでいません。そのようなときは食べられないように毒性を増すのです。

さらに、旬のものを食べることを心掛けていれば、同じものを一年中食べることはなくなり、ローテーションで複数種類のものを年間を通じて食べることが出来るようになります。同じものを食べ続けると、その食べ物にアレルギー反応を起こすリスクが高くなります。多くの人が持つ食物アレルギーは、ほとんどの場合、年間を通じて食べ続けるものが多い事に気づくと思います。(小麦、大豆、卵、乳製品、など)

レクチンにこれまで敏感でなかった人が、突然敏感になることもある

私たちのクリニックに通い始めて数年になる女性がある時期を境にレクチンに激しく反応するようになったケースがあります。最初は別の体調不良で通院され始めたのですが、ジャンクフードやグルテン、加工食品などを除去し、弱った臓器も労わった結果、かなり体調が改善し、元気に過ごされていたのですが、高齢のお父様の体調が悪くなり、お世話のためにアメリカと日本を何度も行き来し、その後1年ほどたってお父様が亡くなられるという、肉体的、精神的ともに大きなストレスを経験されました。レクチンに反応が始まったのはその頃からでした。朝起きたときに手がこわばり、指を曲げるのが痛くて、包丁などを握ることが出来なくなるほどでした。食事はこれまでどうり、ジャンクフードや加工食品は一切食べていなかったですし、臓器をサポートするための適切な栄養素も摂っていたのにもかかわらず、一向に良くなる兆しはありませんでした。

そのような中で、レクチンを取り除いたところ(彼女の場合はトマトやナスなどのナイトシェードの野菜が主でした)、手の痛みやこわばりは2週間ほどで嘘のように消えて無くなりました。その後、極力レクチンを避けるようにしていますが、たまたま摂取してしまうことがあると、若干ですが痛みとこわばりが戻ってくるのです。これは、お父様の体調が悪くなるまでは無かった事で、明らかに肉体的、精神的ストレスが多い時期に作り上げてしまった新しい体の弱さと考えられます。

この女性に限らず、親の介護、金銭的問題、人間関係の問題などの比較的大きなストレスが、新たなアレルギーの問題が発生や、様々な自己免疫疾患病を患うきっかけになることは珍しいことではありません。

私たちのクリニックではレクチンに関しては、一度は除去をしてみて、変化があるか試してみることをお勧めしています。色々な症状が改善されるのであれば、これからはレクチンを避けるべきだと思います。たとえ全く変化が無かったとしても、積極的に食べるものではないと考えています。

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